親愛なる日本の兄弟姉妹の皆様へ
心からのご挨拶を申し上げます。私のアメリカ人の弟子の一人、シュリーマーン・スダーマ・ダーサ・アディカーリーが、師の命を受けてクリシュナ意識の教えを広めるため、皆様の国へ赴いたことは、大変すばらしい機会です。その根本の命は、484年前にインド・ベンガル地方のナヴァドヴィーパにご降誕された主チャイタンニャから発せられたものです。それは、主ブッダがインド・ビハール地方のガヤーにご降誕されたのと同じです。私たちヴェーダ文化の継承者は、権威あるヴェーダ聖典にそのように記されているため、主ブッダと主チャイタンニャの双方を神の化身として受け入れています。
日本へ届けられたクリシュナ意識の教え
元初の人格主神はクリシュナです。この集まりにおられる皆様の多くは、有名な書物『バガヴァッド・ギーター』の名を聞いたことがあるでしょう。『バガヴァッド・ギーター』の教えは、今から5000年前、主クリシュナが親しい友アルジュナに説かれたものです。それ以来、クリシュナ意識の伝統はインドの歴史の中で受け継がれてきました。インドの人々が、何百万ものヴェーダ寺院——その中には2000年以上の歴史をもつものもあります——で、主クリシュナを至高人格主神として礼拝していることは、皆様の多くもご存じでしょう。
師弟継承を通して伝わる知識
しかし実際には、このクリシュナ意識は、何百万年も前から師弟継承を通して伝えられてきました。この教えを最初に学んだのは、太陽を司る神格ヴィヴァスヴァーンだからです。その後、ヴィヴァスヴァーンはこの哲学を息子のマヌに教え、マヌはさらに、この地球を治めた息子のイクシュヴァーク王に教えました。初期のクシャトリヤ王たちは皆、主ラーマチャンドラがご降誕された王朝の祖、イクシュヴァーク王の子孫でした。ヴェーダ聖典によれば、これは少なくとも4000万年にわたる長い歴史です。主クリシュナもまた、5000年余り前に同じ王家にご降誕されました。そして時の流れの中でクリシュナ意識の教えが途絶えたため、人類全体のために、親愛なる友アルジュナへ同じ教えを説き、再び確立されたのです。
484年前、主チャイタンニャは、誰もが困難なく受け入れ、この生でも次の生でも幸福になれるように、クリシュナ意識を簡明で実践的な方法によって説かれました。クリシュナ意識の目的は、クリシュナ、すなわち神を愛することです。私たちには、自分以外の誰かを愛そうとする普遍的な性向があります。それは生命の根本原理です。誰も、自分以外の何かを愛することなしに生きることはできません。この愛する性向は、あらゆる生命の中にあります。虎のような動物にさえ潜在的に存在するのですから、人間については言うまでもありません。しかし肝心なのは、すべての者が幸福になるために、その愛をどこへ向けるべきかということです。
愛する力は、どこへ向ければ満たされるのか
現在の人間社会では、国、家族、あるいは自分自身を愛することは教えられていますが、すべての者が幸福になるために、その愛する性向をどこへ向けるべきかは知られていません。愛の基本原理とは、愛する者と、愛される者——すなわち愛の対象——の双方が、愛ある行為によって幸福になることです。幼い子どもはまず両親を愛し、次に兄弟姉妹を愛します。そして日々成長するにつれて、家族、社会、共同体、国、民族、さらには人類全体へと愛を広げていきます。しかし、愛する性向は非常に大きく広がるものであるため、人類全体を愛するだけでも、その不完全さゆえに完全には満たされません。この愛する性向は、クリシュナへ向けられたときに完全に満たされます。これがクリシュナ意識運動の要点です。
宗派や国境を超え、すべての生命を見る
親愛なる兄弟姉妹の皆様、ですから、この運動を宗派的なもの、あるいは特定の国や共同体だけのものだと考えないでください。このクリシュナ意識運動の基礎である『バガヴァッド・ギーター』において、主クリシュナは、ご自身がすべての生命に種を与える父であると語られています。水中生物、樹木、植物、爬虫類、昆虫、鳥、獣、人類など、何百万もの生命種が存在します。それらは皆、魂としての生命体ですが、私たちの前にはさまざまな姿や衣をまとって現れています。学識ある人とは、高度な教養と知性をもつ人であれ、牛、犬、象、あるいは人間社会で低いと見なされていた犬食者であれ、すべての生命を等しい次元で見る人です。私たちは、こうしたことを権威あるヴェーダ聖典から学びます。
私たちの愛する性向は、空気や光の波が広がるように拡大していきます。しかし、私たちはその行き着く先を知りません。クリシュナ意識運動は、簡単な方法によって、あらゆる生命を完全に愛するための科学を教えます。国際連合のような大規模な試みによってさえ、人間社会に平和と調和をもたらすことができなかったのは、私たちがその方法を知らないからです。その方法はとても簡単ですが、冷静な心で理解しなければなりません。それは自然で実践的な方法であり、この運動はその実践の仕方を教えています。私たちはすべての人に、至高人格主神クリシュナを愛することを教えます。クリシュナを愛することを学べば——それはとても容易なことです——同時に、あらゆる生命を愛するようになります。
木の根に水を注ぐというたとえ

それは、木の根に水を注ぐこと、あるいは胃に食べ物を送ることに似ています。木の根に水を注ぎ、胃に食べ物を送るこの方法は、科学的で、実践的で、普遍的であり、私たち全員が経験していることです。私たちは皆、食べ物を食べて胃に届けると、そこから生まれたエネルギーが直ちに全身へ行き渡ることを、実体験からよく知っています。同じように、木の根に水を注げば、その木がどれほど大きくても、水から得られる力はすぐに木全体へ行き渡ります。木を部分ごとに別々に潤すことも、身体の各部分へ別々に食物を与えることもできません。この方法を知らない人は、肝心な点を見失っています。
物質的発展だけでは満たされない理由
現在の人類文明は、物質的な必要を満たし、快適に暮らすという点では大きく発展しました。それでも私たちが幸福ではないのは、肝心な点を見失っているからです。物質的な生活の快適さだけでは、私たちを幸福にするには十分ではありません。その明白な例がアメリカです。他の国々については言うまでもありません。世界で最も豊かで、物質的な快適さのためのあらゆる設備を備えた国でありながら、人生に深く混乱し、挫折した人々を生み出しています。私はそうした人々と非常に親しく接してきました。そして、彼らの不幸の原因は物質的な不足ではなく、精神的な充足が足りないことだと分かりました。
アメリカ人に当てはまることは、他のすべての国にも当てはまります。より貧しい国々は、アメリカ式の経済発展をまねることで幸福になろうとしています。しかし、そのように模倣する人々は、アメリカでは同時に、満たされない人々が急速に増えているという点を見落としています。これは他の国々でも同じです。この不満の根本原因は、物質中心の生活を大きく発展させても、私たちの内に眠る愛する性向が満たされていないことです。
1967年、インドからアメリカへ戻る途中で初めて東京を訪れたとき、私は東京という都市に、ニューヨークを写したような印象を受けました。親愛なる日本の兄弟姉妹の皆様、皆様がアメリカの物質的な豊かさをまねることで幸福になろうとしている、と私が申し上げても、間違いではないと思います。しかし、その方法では幸福にはなれないと申し上げなければなりません。だからといって、物質的な生活の発展を非難しているのではありません。私たちは、物質的な生活のどのようなあり方も非難しません。ただ、すべての人に、クリシュナを愛する方法を学んでいただきたいとお願いしているのです。ここが見失われている点です。快適に暮らすために自分に適した生活を送りながら、同時にクリシュナを愛する術を学んでください。現在、私たちは愛する性向をさまざまな方法で用いていますが、実際には本当の中心であるクリシュナを見失っています。言い換えれば、木のあらゆる部分に水を注ごうとしながら根を見落とし、身体を健康に保つためにあらゆることをしながら、胃に食べ物を送ることを忘れているのです。
日本の皆様への呼びかけ
ですから、どうかこのクリシュナ意識運動を理解するよう努めてください。私は、この崇高な教えを日本で伝えるために、三人の若い弟子を派遣しました。どうか彼らに協力してください。そうすれば皆様は幸福になるでしょう。私たちはこの奉仕に対する報酬を求めていません。私たちは主への奉仕に身を捧げ、すべての生命を主の不可分な一部分として愛しているからです。また私たちは、哲学や知識という基盤を持たない感傷主義者でもありません。私たちには、知識と哲学の広大な宝庫があります。『バガヴァッド・ギーター』、『主チャイタンニャの教え』、『シュリーマド・バーガヴァタム』、『イーショーパニシャッド』などの書籍を出版し、月刊誌も発行しています。同時に、私たちはクリシュナの聖なる御名を唱えるという簡単な方法によって、人々に学びを伝えています。それは決して難しくありません。子どもでさえこの聖なる唱名に加わり、崇高な恩恵を受けることができます。
ですから、どうか次のマハーマントラを唱え、幸福になってください。
ハレー・クリシュナ ハレー・クリシュナ
クリシュナ・クリシュナ ハレー・ハレー
ハレー・ラーマ ハレー・ラーマ
ラーマ・ラーマ ハレー・ハレー
どうもありがとうございました。
A.C.バクティヴェーダンタ・スワミ
この手紙を読んだあとに
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